Regino_Hiro’s blog

写真は ねこたまのたまちゃん

フラメンコギター

ギターは、昔は吟遊詩人の歌や大衆音楽の伴奏に使われていましたが
いまでは、ほとんど、ピアノやその他の楽器にその役目をゆずりました。
しかし、フラメンコの世界だけはギターが伴奏楽器として生き残り、
ギター以外のほかの楽器での伴奏はほとんどありません。

ギターはそこで、フラメンコの歌や踊りの伴奏に適したフラメンコギターと
ソロ演奏に適したクラシックギターに分かれてきました。

フラメンコの伴奏に適したギターというのは
かき鳴らすようなラスギャード奏法に適した
歯切よい乾いた立ち上がりのよい、大きな音のするものです。

このためにクラシックギターを改良して?
(実際には不良品のクラシックギターを改良したいう説もあります)
フラメンコギターを作ったそうです。

フラメンコギターは大きさはクラシックギターと変わりませんが
側板や裏板はシープレスという白木がつかわれ、クラシックギター
黒褐色と異なり、黄色に近い色に仕上がっています。
これをフラメンコギター(白)と呼びます。

また、クラシックギターに比べ板厚もより薄く、
側板のサイズも10~15mm薄いので
クラシックギターより軽い仕上がりになっています。

長時間弾いてもつかれないように、弦高も低く設定されており
演奏による、多少のびりつきも許容する設計をしています。

また、ゴルペ奏法といって、指で表面版をたたくので、きずつかないように
透明または、白のプラスティックの保護板が張られています。

近年になってから
フラメンコギターも踊りや歌の伴奏だけでなく
クラシックギターの奏法をたくみにとりいれ、ファルセータを並べて
ソロ演奏するようになり、ラモンモントーヤやサビーカスから現在のパコ・デ・ルシア
に至る名手が現れ、新しいジャンルのソロフラメンコギター音楽が派生しました。
そのソロフラメンコ用のギターは側板と裏板にクラシックギターでつかわれた
ハカランダ材をつかったものも製作されるようになりました。
クラシックギターとフラメンコギター(白)の中間のギターで
これをフラメンコギター(黒)とよびます。

つまりフラメンコギターは
1)伴奏用:フラメンコギター(白)
2)ソロ用:フラメンコギター(黒)
の2種類があります。

ただ、ソリストがすべて、(黒)を使っているわけではなく
(白)を愛用している人もいます。

そして、美しいまろやかな音を追求して製作される
クラシックギターがあります。

クラシックギターの音がサイン波を追求したものとすると
フラメンコギターの音は矩形波を追求したものだと言えます。













(最後まで読んでくれてありがとう、
よくわからなかったでしょう?)